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評価 8/10

あらすじ
 士官学校を卒業した主人公次郎は、草薙中佐にいくつもの奇妙な質問をされた。その質問に完全に答えられたしばらく後、優れた適正があるとされ、草薙中佐が創設したばかりの陸軍中野学校で、スパイになるための教育を受けることを命じられた。
 訓練中次郎は、身内にも一切の連絡を禁じられていた。事情を知らない婚約者雪子は、次郎の行方を探し続けるが......





 まず脚本がよくできています。
 導入部で適正を試す質問から始まる、中野学校での様々な訓練や出来事等のほとんどが、実際の任務やストーリー展開と結びついていて、無駄がありません。
 また、訓練期間が長いという構成も、その訓練内容が多彩かつユニークで、他の映画ではしばしばある退屈さは皆無です。

 ストーリー構成も、メリハリが明確です。一度は学生たちの不満が高まるが結果的には団結が固まる、スキャンダル事件を粛清で処理して団結を確認、実際の任務、主人公次郎がすれ違いの結果外国のスパイにされていた婚約者を殺さなければならない終盤など、ターニングポイントなどが明確です。
 中野学校の教育課程のストーリーと並行して、主人公次郎の婚約者が、任務の都合上身内にも行方不明状態になっていることを事情を知らず心配して、彼を追いつづけた結果イギリスのスパイになってしまうというサブプロットが並行して進行し、それが終盤で次郎と婚約者の対決という形で習合するという構成も、綺麗にまとまっています。

 登場人物の配置や俳優の存在感も優れています。
 メインとなるのは、主人公の三好次郎(市川雷蔵)と、中野学校の創設者の草薙中佐(加東大介)。
この二人のキャラクター性でこの映画は成立しています。
 中野学校の任務は、通常の出世は望めず、肉親にすら消息を知らせることができないという過酷なものなので、生半可な動機付けでは話に説得力が出ません。それを草薙中佐を、厳しい任務を強いながらも、非常な情熱家で、人情家、理想家というキャラクターとして描くことで、次郎たち中野学校の学生たちを、草薙中佐の人柄と理想に惚れこませるという形にすることで、動機付けに強い説得力をもたせています。加東大介もこういう、スパイ学校のボスでありながら陽性の性格という特異なキャラクターを、充分に演じています。
 一方、主人公の次郎は、スパイという立場を体現したような、非常にクールなキャラクターとして描かれています。他の学生たちが不満や共感、情熱などをはっきり表すのに対し、次郎はそれから一歩引いたような立場や表情、考えなどをしています。それを市川雷蔵が演じています。
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