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1998年 製作:サンライズ
監督:高橋良輔
シリーズ構成・主要脚本:野崎透

 本放送時以来の再観賞です。

#1「石舞台」
・あらすじ
 新兵器TA(タクティカルアーマー)のテスト。それと同時に別の場所で謎の儀式の準備が行われている。
 TAのテストパイロットも勤めていた主人公豪和ユウシロウは、何かの「力」を呼び寄せる謎の儀式で能を舞う。
 一方別の場所でも似た実験が行われており、被験者の少女は、遠く離れたユウシロウと精神的につながる。ユウシロウはその言葉を聞き、儀式を自ら中止した。

・感想
・オープニング
ミリタリー調からスタート。それも『ガンダム』以来の第二次世界大戦やベトナム戦争風ではなく、現代戦風です。歌も英語。
 そこからミステリーサークルのようなものが映り、そこで舞う主人公、何か不可解な物が映り、音声も日本舞踊調になります。
 そこから再び元の映像と音声の雰囲気に戻り〆。

 映像自体は本編からの流用が多いのですが、現代(近未来)ミリタリーと伝統的雰囲気のオカルト要素の二本立てという、この作品の内容を的確に表したオープニングです。
 この二本立ては実際には空中分解したのですが。

・本編前半
 4mサイズの人型兵器タクティカルアーマー(TA)を使った、何らかの軍事作戦が行われている所からスタート。あとで訓練と判明。
 その戦闘は、一般のロボットアニメとは違った、特異な演出がされています。
 TAパイロットの主観では無く、作戦指揮所の視点を中心に沿えて、直接の作戦行動者事態は客観視したような見せ方をしています。現代戦の雰囲気の表現でしょう。
 TAパイロットである主人公ユウシロウ自体の描写は、口元のみ露出したバイザーを装備した姿の、顔や手元のアップで、その息づかいと指揮所によるコンディションの把握によって、ほとんどが緊張感の描写のみにあてています。

 それと並行するように別の場所で、軍人とは違う人々により、何かの設備の準備がされている風景も描かれています。

 指揮所では無数の専門系の用語が矢継ぎ早に使われる。このあたりはメイン脚本による野崎透氏によるものと思われます。
 これは今回のような状況では雰囲気を盛り上げています。しかし次回以降話が進んで行くと次第に、野崎氏には明らかに基礎的な脚本構築能力が力不足で、特殊タームとぶつ切りシーン/エピソードを羅列しただけという惨状になっていきました。


・本編後半
 前半で用意されていた舞の儀式を、主人公ユウシロウが行います。
 ここでもユウシロウと周辺の状況はモニターされていて、演出的にも客観しされています。軍事作戦と舞という全く違う物でありながら、共通性をもたせています。

 この儀式は、また別の場所で行われている実験被験者の少女のテレパシー(?)による、ユウシロウへの「呼びもどさないで恐怖を」という訴えにより、ユウシロウ自身が止めることで中断。

・全体
 慌ただしく雑多な状況演出しつつ、特殊タームの多用により雰囲気を出し、主人公ユウシロウの様子は終始、観察する用につき離しているという特異な演出がとられています。
 これは視聴していて容易に状況を理解できない物ですが、軍事作戦と舞の映像的インパクトと、緊張した雰囲気の演出で、わからなくても引き込まれるだけの物を見事に演出しています。
 第一話としての求心力は充分。

 ただし、ユウシロウはTAパイロット兼舞の演者という予備知識が無いと、前半のパイロットと後半の舞の演者が同一人物であることが理解しずらさそうなのは、手落ちではないでしょうか。
 なにしろ、顔はほとんどのシーンでヘルメットや面で隠され、ほとんど喋りもしないのですから。

 本放送時は、高橋監督の当時久しぶりの新作であり、「ボトムズ」のATの発展的なTAが出てくるという事で大変期待し、この第一話でさらに期待が膨らみました。
 実際には、無残な空中分解作になってしまったのですが。

 それと、前半の訓練中のユウシロウのコンディションについて「心拍数250」と言っていましたが、こんな異常心拍数だと、ユウシロウは死にませんか?


#2「序ノ舞」
・あらすじ
 儀式の失敗の事後処理をする豪和一族。
 その一方ベギルスタンの戦争で、日本以外のTAが使われた情報が入り、日本の特自のTA舞台の派兵が決定される。

・感想
 冒頭からユニークな手法がとられています。
 儀式の失敗の事後処理をする豪和一族とユウシロウたちの数日程度の動きと、おそらくは一月~数ヶ月程度であろうベギルスタンの戦争の推移が並行して描かれているのですが、ごく最近の情勢の部分までは時系列が一致していません。
 通常、別々の場所の出来事を平衡して描く場合は、時系列を合わせる事が基本です。
 しかし今回の『ガサラキ』は、豪和一族の様子は通常の手法で、ベギルスタン情勢はテレビ報道のダイジェストという手法をとることにより、明確な差異を出すことで、時系列を一致させない手法を成功させています。
 つまりベギルスタン情勢は、一種の解説パートであること。しかもテレビ報道のダイジェストという工夫を凝らすことで、単なる解説のための解説ではない、映像的面白さを演出しています。

 そのベギルスタン情勢の描写や映像表現は湾岸戦争を踏まえた物ですが、今見ると、イラク戦争も連想します。

 一方、儀式後のユウシロウの様子。
 美鈴にも言われていたように、実験衣料のように扱われているのに、何の反応も示さない。
 このときは、そういうキャラクターを描いているのだろうとは思いましたが、この後話が進んでいくと、ただ単に、人物としての動機付けや行動原理などを描く基礎的な脚本力が欠けていて、ストーリーの都合に流されるだけのキャラでした。
 挙句に、事実上の主役を西田先生に奪われました。

 TAのお披露目。
 起伏の激しい土地での戦車との速度競争は、派手なアクション演出などはない、兎と亀の競争のような描き方。これが作風とマッチしています。
 見せ場は模擬市街戦。その模擬戦も、ワイヤーを併用したりするところなど後の『コードギアス』のナイトメアフレームと似通っていますが、TAの動きやBGMなどひたすら無機感を強調しているのが大きな違いです。
 その模擬戦でベギルスタンでTAが使われたと思われる状況を再現することで、視聴者、作中人物ともに、次回以降のベギススタンのことを印象づけています。
 同時に豪和内部で、儀式関連でもベギルスタンに何かある事が認知されます。
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