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 初代ゴジラの1954年から60年代にかけての、黄金期東宝特撮映画のファンは絶対読むべき本。
 それ以外にも、強くお奨めできます。

 表題だけだと観念論偏重に誤解しそうですが、実際には、映画の製作過程とそれに関わった各スタッフそれぞれの表現意図、源流となった現実要素やフィクション作品、実際に製作する上での様々な都合などを丹念に拾い上げ分析。
 そうした流れを経て、最初の原作『発光妖精とモスラ』から、実際に完成した映画にいたるまで、どのように変遷して完成に到ったかを、十二分な実証を伴って論じています。

 この手の「怪獣論」(に限らず、他の似た様な映画論、あるいは「動物化するポストモダン」を起源としたアニメ・ゲーム論なども)は著者自身の空想にすぎる物が多いと思っていたのですが、これについては、全く文句のつけようがありません。


 この本の、従来の映画『モスラ』論との違いは、映画製作の準備のために書かれた原作でありながら、これまであまり省みられていなかった『発光妖精とモスラ』の分析から始めていることにあります。

 その後、あくまでも実証を伴いながら、日本の養蚕業、南方へのイメージ、キングコングなどの過去作品からの影響、原作ではメインテーマにしていた安保問題など、映画製作上変化しながら『モスラ』の構成要素となっていることを論じます。この考察の範囲が大変広い。
 そして『モスラ』の後継者は、直接の続編映画たちではなく、『風の谷のナウシカ』の王蟲であり、そこから宮崎駿にまで行き着きます。
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